【幸せセラピー】なぜ、人を許せないのでしょうか？

自分の中にゆるせない何かがあるんだよ。

だから、人をゆるせないんだよね。

そして、誰かのせいで、今の自分がこうなっていると思うから、やっぱり人をゆるせなくなるんです。

たとえば「自分がこんなに貧乏なのは、大学に行かせなかった親のせいだ」とか、「親の面倒をみなくちゃいけないのは、遠方に住んでいる兄のせいだ」とか、こういう思いがあるからなんだよね。

人に影響されない生き方をすることです。

今のありのままの自分を受け止めて、自由に生きること。

そうやって、イヤな人がまったくいない世界へ行くことなの。

世の中はあなたが思っているより、もっとずっとシンプルなんだよ。

人のせいにしているから、苦しいだけ。

ひとりさんは、苦労して幸せになったわけではないんだ。

納税日本一の成功者になって、さぞ苦労されたんでしょうと言われることがあるけど、苦労なんてまったくしていないんだよね。

自分の心に、余分なゴミを集めないこと。

人をゆるせない人は、苦しい、つらいという不必要な心のゴミを抱え込んでいる。

そういえばひとりさんは、ニュースも見ないんだよ。

「事業家でニュー スも見ないなんて、いいんですか？」って、聞かれるけど、全然大丈夫。

ニュースで報道される人殺しなどの事件の話を聞かされて、恐怖におびえるより、楽しいほうへ 「思い」を持っていったほうがいいよ。

そのほうが人生が豊かになる。

どうしても人をゆるせない、って言う人は、もしかしたら本気で幸せになる気がないのかもしれないね。

だって、もし本気で幸せになる気があるのなら、不幸なことは自分の心に持ち込まないはずだから。

ゴキブリを嫌いな人が、ゴキブリの標本を見たり、飾ったりしないだろ？

イヤな人のことを家に持ってかえって、その人のことを考えたり、裁こうとしたりしても、いいことは一つもないよ。

本当にイヤなことなら、すぐ忘れること。考えないことだよ。

イヤな人のことを考えていたら、幸せにはなれないんだよ。

もう今からイヤなことは考えない。

そして、イヤなことをされたり、傷つくようなことを言われたら、「やめてください」って言うだけでいいんです。

瞑想しても、祈っても、誰かに相談しても、根本的に解決はしないよ。

「やめて」って言うだけ。

「そうされるのはイヤです」「お断りします」「厳しいのはやめて」って言えばいいの。

わかるかい？

斎藤一人 著
『愛とゆるし』より
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