【幸せセラピー】人は咲かせた花を自分と神様に見せるために生まれてくる

出会ったばかりのころ、信ちゃんが私にこんなふうに言いました。

「どうしたら、一人さんみたいになれますか?」

あのね、信ちゃん。

桜の花は、百合の花にあこがれないんだよ。

信ちゃんは私にはなれないし、私も信ちゃんにはなれないの。

私と同じ白いジャガーに信ちゃんが乗っても、それは「白いジャガーに乗ってる信ちゃん」だよ。

そんなことを話したと思います。

人は誰でも「成功の花」を咲かせることができるの。

なぜなら、人は咲かせた花を自分と神様に見せるために生まれてくるんだからね。

だけど、咲く方法は人によって違うの。

どうしてかっていうと、成功の花は、「自分らしく生きる」と満開になるからなんだよ。

それでも、人は誰かを「うらやましい」と思うことがあるし、人と比べて自分をつまらなく感じることもある。

人ってね、そういう性(さが)を持っているんだね。

だから、「ああなりたい」って思うことも勉強の1つなの。

だけど、「ああはなれない」ってわかることも勉強の1つなの。

「ほかの人を見て勉強するのはいいことだけれど、自分以外の人にはなれない」

このことがわかってくると、その性がだんだんなくなってくるんだよ。

成功の花は、みんな種類が違っていて、咲く時期もみんな違うの。

ひまわりは、迫力のある黄色い大輪の花が咲くように生まれてきているの。

いくら、私はダリアがいい、芍薬がいい、バラがいいって言ったって、自分がかすみ草だったら、かすみ草の花が咲くの。

かすみ草にはかすみ草の魅力があるよな。

まずは、それを自分が見つけることだね。

私は胡瓜草って花が好きなんだけど、知ってるかい?

葉っぱをもむと、胡瓜みたいなにおいがする花。

薄い青紫色の花なんだけど、その小さい花がかわいいんだ。

どこにでも咲いている雑草で、荒地にも咲くの。

けなげでたくましい花なんだよ。

花言葉は、「愛しい人への真実の愛」

小さい花だけど、とても立派な花言葉だろ?

「どうしたら、自分らしく生きられますか?」

そう聞かれることがあるんだけど、あのね、バカバカしいなあって思うかもしれないけどね、「あなたが好きなもの」をまずしっかり見つけな。

親から言われてきたこととか、世間で言われていることが、自分でも気づかないうちにあなたの考え方に影響を与えているんだね。

だから、いまの自分が選ぶものって、あなたの魂が本当に欲しかったものや好きなものではないことが、とっても多いの。

自分が死ぬ前に、本当に食べたいものってなんだろう?

明日、死んじゃうとしたら、なにをしたいかな?

誰と会いたい?

どこに行きたい?

そんなことを、自分に質問してみるといいね。

自分の花ってね、あなたの「好きなもの」が、たくさん集まって咲く花なの。

自分の好きなものを思い出しているうちに、きっと「自分だけの花の輪郭」がはっきりしてくるはずだよ。

斎藤一人 宇野信行 著
『斎藤一人 成功の花を咲かせなさい』より

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